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中国 法治か人治か

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先日、お客様から、中国で不使用取消請求と拒絶査定不服審判(覆審)を同時に請求したところ、不使用取消請求の結果を待たずに不服審判の審決が出てしまい困っているというお話を伺いました。不服審判を確定させないためには裁判を起こすという選択肢がありますが、それには多額の費用がかかります。

中国では、不使用取消請求は、第一次的には審査を担当する商標局(TMO)に対して行う一方、拒絶査定不服審判は審判局(TRAB)に対して行います。上記のような事情がある場合、日本では間違いなく類否の審査は中断になりますが、中国では審理主体が異なり横の連携があまりうまく取れず、時々このようなことが起こります。特に数年前までは、不使用取消請求の審理期間が3年位であるのに対し、拒絶査定不服審判の審理が早くり1年半位で結論が出るようになったことで、不使用取消の審理を待っていられないということもあって、このような傾向が強かったのです。しかしながら最近は、不使用取消請求の審理も十分に短くなってきていることから、拒絶査定不服審判の請求時に「不使用取消請求の結論が出るまで待って欲しい」という意思表示をすることで、実際には殆どのケースで待ってくれるようになっていました。このような背景があったため、「何故、今回は待ってくれなかったのか」ということが、私としても疑問になりました。

そして、ちょうどその頃、中国の事務所の方々が弊所に訪問くださったので、この疑問点をぶつけてみました。すると、「年末に、審判局のトップが交代になった。新たに就任したトップは、不使用取消請求の結論を待っている拒絶査定不服審判の数が増えていることに問題視し、今後は一切認めないことにした」という話でした。出願人にとっては、結構影響の大きい実務変更なのですが、トップの鶴の一声で180度変わってしまったようです。。。なお、既に「待ち」の状態にある拒絶査定不服審判や、無効審判などは、この変更の対象にはならず、トップが変わった後の新規ケースが対象となるとのことです(注:なお、言語の相違もあり、この「トップ」がどの部署・どのレベルのトップかは不明)。

実際、このような裏事情は、通常のレターやメールのやりとりでは、なかなか分からないのですが、直接会って話しをすると教えてくれることがあり、個人的には、こういう系統の話を掘り出すことに楽しみを感じます!

 

 

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